(重要!)


場に取る札がない時には、すでに取られている種類のうち
重要性の低い札から捨てる


中盤以降、場に自分が取ることができる札がない時に何を出していくかであるが、まず基本は、すでに2枚が取られている種類のうちもっとも重要性が低い札から捨てていくことだ。
たとえば、自分の手札が

     

の時、場に自分が取ることができる札はないとする。
この時、手札に関連する札では

     

が、すでに自分か相手に取られているとすると、
特殊な状況にない限り

  

の順で捨てていくこと。
なぜなら、ペアの札をも考慮すると、一般的に

  <   <  

のように、役の高さが決まってくるからだ。
もちろん、この場合だと「草短」「赤短」が自分か相手にそろいそうな場合だと順番がかわってくるし、終盤、タネ・短冊・カスのどれを取られても加点される状況ならどれを捨ててもかわりはない。
また、そのような時に自分がタネを2枚以下しかない場合であれば、タネ倍ヅケを阻止するために、逆にタネ(orそのペアの札)は捨てるべきではないであろう。

いうまでもないが、もし手札に同じ種類の札が3枚あれば、最優先でオープンにして出すべきである。
ただ、上の例でいうと、2枚しかもっていなくて、まだ場に出ていない種類の

 

については、状況にもよるが、基本的には「すでに取られている種類の札」がなくなってから出すべきである。
また、まだ同じ種類が場に出ておらず、自分もその種類を1枚しかもっていない



については、最後まで出すべきではない。


考  察


ここでも興味がある人のために考察する。よく分からない、という人は、丸暗記でいいので、上のセオリーをよく理解しておいて欲しい。
上の例でいうと、相手がはじめから手札に

  

を持っている確率は、先手番後手番にもよるが、およそ1/3。
ところが

 か 

を持っている確率は、1/2以上。
(自分が先手番の時には57%、後手番の時は54%)

もし、「自分の手札に場札を取れるものがない時には、基本的には同じ種類を2枚持っている札のうち1枚を出す」ことにした場合、
かりに自分の手札が

      

として、関連札では

   

がすでに自分か相手に取られていたとすると、この場合、まず



を捨てるであろうが、2回に1回以上の割合でこれを相手に取られると、次のターンで



を捨てなければならなくなるであろう。
この場合、その間運良く場に

 

が出てくれる可能性は20%前後しかない。
(これらの札は、   を  より先に出したとしても、相手が持っていなければ、自分が引いてくる可能性も1/2あることに留意されたい)
このような打ち方は、得点期待値を大幅に低くするものであろう。
単純に「何枚取り札を獲得できるか」で考えてみても非常に損なことである(明白な事項であるので計算はしない)。

よって、上の状況では「すでに2枚取られている種類の札を捨てる方が、
まだ取られておらず自分が2枚持っている札を捨てるより有利である」ことが示された。
すなわち、        から

 や  を捨てるよりも  や  を捨てる方が有利である、ということだ。

では、上の場合、順目が進んで

    

となって、場に取れる札がない時にはどうするべきであろうか。
この場合、相手が  と同じ種類の札を持っている可能性は先手番・後手番にもよるが70%前後である。
そうすると、  を捨てた時、ほとんどの場合次のターンで相手に  を取られてしまうが、その間運良く

   

が場に出てくる可能性は、後手番の場合でも58%である。
(先手番の場合だとそれよりさらに低く50%となる)
 を捨てたことがムダになる可能性が高い、ということだ。

このような場合は、2枚もっている札のうち、1種類すべてを「自分が取ることができなくなる覚悟」で出したほうがいい。

 →  と捨てている間に    と同じ種類の札が出てくるのを待てばよいし
よほどのことがない限り、どれか(  のはりつきを考慮しなければ多くの場合2組=4枚以上)取ることができる。


 の種類を見切ることにより、結果的により多くの札を取ることができる可能性が高い、ということである。


考 察 2


では、このセオリーをマスターしたときに、平均得点に与える影響はどうであろうか。
これは、「はじめに」の分類でいうと、タクティクス2の「勝ち試合を逆転負けされないこと」にもっとも関係がある。
本来、「正しい」打ち方をすれば自分が7点〜8点を獲得し相手を抑えて逃げ切れるところ、非効率的な打ち方により、相手にあがられてしまい、
逆に7点〜8点を失ってしまうとしよう。
単純に差引き15点ほど損をすることになる。

3コイ以内のコイコイをして15点の「上積み」をしようと思えばかなりの数の札を集めなければならないし、かなり難しいだろう。
また、自分のあがる得点、相手にあがられる得点が7〜8点というのは最低ラインであり実際にはさらに多くの得点=金額を失っていることになる。
(ただし、終盤になると大吉をねらって、「まだ場に出ておらず自分もその種類を1枚しかもっていない札」を出す方がよいこともある。くわしくはセオリー7「大吉についての考察」を参照)