自分が後手番


 でいいだろう。この状況では  を出すべきではなかろう。
ここではじめて  を出して
 を引いてのオープンや  と同じ種類の札を引いてくるのを期待したが、(1/8以上の確率) ムリだった。
しかし、このような状況で「すぐに   を出す」のと、「かならず中盤以降で出す」のとでは、充分な試合数を消化すれば、(それ以外の打ち方がまったく同じとすれば)前者の方が高い得点を獲得できるのは分かるであろう。
とくにこの場合は、この時点では次に  を出す一手なので、オープンを考えればなおさらだ。

一般に、たとえば1順目に  が場にあって、自分が同じ種類の札を持っていない時には、   が手札にあれば即座に場に出す方が、「自分が  を手に入れる確率」は高くなる。
ほかに重要性のある札を取ることができないときには(たとえば   の組み合わせしか取れない時などでは)、なおさら   を出したくなるであろう。
ただし、確率が高くなるといっても、やはりほとんどの場合は「  を取ることができない」のであり、そのために   を取られて、大量失点をまねくリスクをおかすべきではない。
花札の打ち方は「確率的に見てもっとも得点期待値を高くする打ち方に固定する」べきであって、
取り札にまだカスが1枚もない時にでも「いつもかならず   を出す」人は、「カスが1枚以上取り札にあった場合にはじめて   を出す」人にくらべて余計な失点が多くなり、トータルの収支でもより低い得点しか獲得できないと思われるからだ。
(なお、相手が自分ではりつきをつくった場合には、カス2枚を取られるので、その場合はカス2枚以上を取ったあと、になることにも注意)

すでにセオリー12「カスABをいつ出すか」でも述べた内容だが、自分が対戦していて無造作に   を出す人が非常に多いために、補足説明をしてみた。
つまり、これらの特殊札は、「カスが取り札に1〜2枚あり、相手に取られる可能性が低くなったときにすぐ出す」のが、もっとも得点期待値を高める、ということになる。
(達人レベル・ケース2のような場合は別)

実戦例に戻るが、ここは  でいいだろう。
 以外にない。
セオリー6「中盤の札の出し方」より、すでに同じ種類の札が取られており、もっとも重要性の低い   (ペア札は  )でいいだろう。
同じくセオリー6「中盤の札の出し方」より、  のペアを見切ったが、ここは赤短もあるし(もちろん認識はしていたが)、自分も短冊で加点できそうなので、「相手に渡すと赤短で3点、自分が取れば短冊で1点」という意味からも、  を見切るべきであった。
この状況では  でいいだろう。
試合は自分が引き札で  を取り、相手が次順にあがったがストップした。