(重要!)



得点期待値がプラスの場合にはコイコイ、マイナスならストップ


本来この二人花札は、先にも書いたがすべて「平均得点を高めるにはどうするか」がすべてである。特に、どのようなときにコイコイするべきなのか、これが分かれば格段に勝てるようになる。
ここで、4コイ、5コイと進むうちに、必ず遭遇するケースについて見てみる。


親で残り手札1枚のとき、3コイ以上ならコイすべき


親で残り手札1枚のとき、「場に出ている特定の1組の札(ペアの札も考慮する)を取られれば負ける」とき以外は、3コイ以上ならコイコイすること。
たとえ総取り(場の札を全部取られてしまうこと。その時自分のカスも1枚取られてしまう)や大吉(出した札を同じターンで取ること)をされると負けるような時でも、コイコイをするべきである。(→総取りや大吉はめったにおこらない、と考えよ!)

〔自分〕手札が  1枚

〔場〕場札が   の2枚。山には残り札3枚。
ちなみに、この状況だと「残り4組=8枚」が残っていることになる。

〔相手〕   残り手札2枚。

現在自分は2コイが成功したところで、次にコイコイすれば3コイ目。しかし、相手が運良く総取りや大吉をすると、逆転負けしてしまう状況。
親でコイコイを続けていれば、非常によく遭遇するケースだ。
このような時、  か  (そのペアの札も含める)どちらかが取られたら逆転負けする、という状況でなければ、自分が次に3コイ以上なら、必ずコイコイするべきだ。
特に、今の時点で「点数が高いほど」コイコイするべきなのだ。
仮にオープンや5コイ、タネ倍ヅケや光倍ヅケなどで、現時点で10万点を超えていて、たまたま次のコイコイが失敗しても、後悔することはない。同じような打ち方を続けていれば、「コイコイしない人」よりも大きな得点を獲得できるはずだ。



考  察


ここでは興味がある人のために考察する。よく分からない、という人は、丸暗記でいいので、上のセオリーをよく理解しておいて欲しい。

例えば、上のケースで、2コイ成功時点での点数を仮に 10点としよう。
3コイが成功すれば、例えばカスなどを取って、「倍ヅケする前の点数」が3点増えるとすると、13点×2倍=26点となる。
また、失敗すると相手のあがりの倍の点数を支払うから、仮に10点であがられると、10点×2倍=20点支払わなければならない。
ここで、相手が非常に運良く総取を達成する確率を考えてみると、
通常2枚の場の札のうち、相手が「両方とも取れる」「両方とも取れない」ことは、ゲーム展開にもよるが、なかなかおこらないとしても、
1/3の確率でしかない(残りの山が3枚なので)。
また、なかなかおこりえないが、先ほどいった相手が「両方とも取れる」「両方とも取れない」ことも考慮すると、相手が次のターンで運良く総取りを達成する確率は、せいぜい1/4であろう。

まとめると、
成功すれば得点は(+16点)
失敗すれば得点は(-30点)
成功の確率は75%程度

得点期待値で見ると、明らかにプラスである。
このままコイコイせずに10点であがることと比べても、充分な試合数を消化すれば、1試合あたり5点近く得をする計算になる。
ここで、終盤なので、2コイで10点というのは、ほとんどありえないほどの少ない点数であるし、自分の得点の加算分、相手の得点の加算分などで、ほとんどありえないほど自分にとって厳しい設定をしていることを付け加えておく。
また、「自分が」オープンや4コイ、5コイなどがあって、点数が高くなればなるほど、得点期待値は高くなる。
つまり、成功の確率は同じでも、得られる得点は大きくなっていくからだ。
このようなときには、高ければ高いほどコイコイするべきなのである。


考 察 2


では、上のケースで、相手が例えば猪鹿蝶をあと1枚でそろったり、赤カスを大吉で取られても負け、という状況ならどうだろうか。
(それ以外の普通の札なら、取るものがあるのに、残り2枚の状況でわざわざ場に出ていない札を出すことはないが、それをも計算上考慮しておく。)
全部で6通りのパターンのうち、相手に逆転上がりされるのが
@相手が猪鹿蝶の残りの1枚(orそのペアの札)を持っていて、いちかばちかで出して大吉を成功される
A相手が場札を取ることができる札をだして、総取を成功される
の2通りなので、ちょうど1/3である。

この場合、3コイの場合で、あり得ないほど厳しい設定であっても、得点期待値はプラスマイナスゼロくらいである。
実際には3コイであっても充分に得点の上積みを期待できるので、負けて親番を譲るというデメリットを補ってあまりあると思われる。
また、4コイ以上なら、得点期待値はプラスであるので、やはり「自分の手が高ければ高いほど」コイコイするべきである。