相手が猪鹿蝶など、特定の1枚の札以外では7点に届かない時
自分が次に3コイ以上ならこいこいするべき


たまに、自分が5コイ、6コイを狙っている時に、相手がカスなどはあまりなくて、光3枚と猪鹿蝶のうち2枚がそろっており、
残りの  を取れば逆転される、ということがある。
それ以外では到底7点に届かない、というときだ。
この時、  と同じ種類の札がすでに2枚取られているときは、次に自分が3コイ以上ならコイコイするべきである。
このケースでも、基本的に自分の点数が高ければ高いほど平均得点は高くなる。


考  察


ここでも興味がある人のために考察する。
よく分からない、という人は、丸暗記でいいので、上のセオリーをよく理解しておいて欲しい。


たとえば、

〔自分〕次にコイコイすれば3コイ目。現在2コイで10点ある。
手札    残り3枚。

〔場〕かなり前から  と同じ種類の札が出ている。

〔相手〕手札     残り4枚。何回か場にない札を出しているため、  はもっていないと思われる。なお、  と同じ種類の札はすでに2枚取られている。

このような時、自分が3コイに成功すれば、得点は仮に2点増えるとして
12点×2=24点(+14)、
相手が  を引けば8点×倍ヅケ=マイナス16点(差引-26)。
この時、相手が運良く  を引いてくる確率は、残りの山が7枚だから1/7。
まとめると、
成功すれば得点は(+14)
失敗すれば得点は(-26)
成功のほうが失敗よりも6倍も多いのであれば、当然こいこいすべきである。

3コイに成功して、4コイした場合は、仮に点数が2点増えるとして、
14点×4=56点(+32)、相手が  を引けば差引(-40)。
相手が  を引く確率は1/5なので、当然こいこいすべき。

5コイした場合、かなり控えめに、点数が2点増えるとして、
16点×8=128点(+72)、相手が  を引けば差引(-72)。
相手が  を引く確率は1/3なので、当然こいこいすべきである。
実際は、最後に行くまでに自分が  を引くこともあることを付記しておく。


考 察 2


では、上の状況で、  (orそのペアの札)が今場に出てきた場合はどうか。
(なお、  と同じ種類の札は、すでに2枚取られているとする)。
そもそも  かその残りのペア札がはじめから相手の手札に入っている確率は、先手番・後手番にもよるが、1/3以上である。
また、上の例だと相手が山からの引き札で  のペア札を引いてくるのが1/7の確率なので、相手がはじめから手札に  をもっている確率とあわせると、40%の確率で逆転負けしてしまう。
3コイのケースだと、成功すれば(+14)で負ければ(-26)なので、得点期待値で見ると大幅なマイナスになってしまう。
つまり、このような状況で「相手が  (orそのペア札)を持っていないことが確実ではない」場合には、  (orそのペアの札)が出てきた場合には、ストップするべきである。
(以前の講座では、このケースを間違えて解説していたので、この機会にそれを修正しておく)

実際に、自分が打つときには、これらの状況や、まだ  と同じ種類の札が
出ていないときなどで、自分が  と同じ種類の札を何枚持っているか、なども考慮して、場合によってはストップするべきことを判断している。
要は「コイコイすればどのくらい点数が増えて、失敗すればどのくらい減るのか。その確率はどのくらいか」
これらを大まかにパターンとして頭に入れておけば極端に間違ったプレーはしないですむ。


設 例


〔自分〕手札が   残り2枚。現在2コイが成功したところで、次にコイコイすれば3コイ目。場に自分が取ることが確定している札はない。

〔場〕  (はりつき)   
(関連札以外は省略)

〔相手〕手札    残り3枚

この時、相手が残りの  を持っていないことが確実な状況であれば、相手が山から  を引けば逆転負けする状況であっても、コイコイするべき。
(厳密には自分や相手のあがり点によってコイコイすべきかストップすべきかが決まってくるが、一般的に次に自分のコイコイが成功すれば得点が倍になるならば、コイコイしても差し支えないケースが多い)
ただし、相手があがった場合に、光倍ヅケやタネ倍ヅケ、オープンなど、倍ヅケになる場合には、「次に自分が4コイ以上の場合」に限り、コイコイするべきである。
くわしくはセオリー13「オープンについての考察」を参照のこと。


考 察 3


現在、2コイ成功時点で、かりに11点とする。
(2コイ成功なら最低でも11点、通常なら終盤ということもあり、平均すればもう2〜3点は高いはず)
次にコイコイが成功すれば、かりに2点を加算して3コイ倍ヅケとなると、15点増えるし、失敗すれば相手のあがり点が8点とすれば27点減る。
ここで、相手に逆転されるのは
@相手が次のターンで残りの  を山から引いてくる
A相手が大吉や爆弾オープンをして自分のカスを1枚渡し、自分が次に札を取ってもコイコイが成功できず、次順に相手に逆転される
B次の自分のターンで場に取れる札がないなどで加点できず、次順に相手に逆転される

などが考えられるが、この場合には、逆に自分が残りの  を山から引いてくれば(あるいは次順に相手が  を山から引いてこなければ)4コイを成功させることも考えられるので、その分を大まかに計算してみても、得点期待値はプラスになるであろう。

一般的にはこのような状況でコイコイをして逆転負けすると「ヘボ」と思われがちであるが、期待値を考えると、逆にストップする方が得策ではないことに気づくであろう。