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自分が先手番
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名人レベルとなると、試合の展開を見ながら何を出すか、コイコイすべきかストップすべきか、などの判断が必要になるであろう。
言葉は悪いが、名人であっても、講座のセオリーが充分に理解できていないことがある。
よく見られるのが、わずかな得点を上積みするために無謀なコイコイをしたり(セオリー3「ストップすべき時」をよく読み込んでほしい。9割成功しても金額
でいうとやっとトントンの場合などだ)、逆にコイコイすれば得点期待値がプラスなのにストップしてしまう場合などである。
もちろんミスすること自体は仕方ないが、少なくとも直後に「あの場面ではこうするべきであった」と気付くレベルにはなっておきたい。
さて、上の状況で先手番。何を出すべきであろうか。
なお、この試合は途中まで進行させるが、特に説明が必要な箇所以外は出す札だけを示すこととする。
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名 人 の 一 手
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この場面では、自分が を取ることは難しいため、いくら手札に があるからといって
手札の で 場札の を取り、 をキープすることに意味はない。
3枚そろわなければ、   も単なるタネにしかすぎないからだ。
素直に を出して、相手の猪鹿蝶を阻止する、という一手だろう。
この場合に限らず、自分が猪鹿蝶が難しいからといって、
で を取ったりすると、将来 を捨てることができなくなり、他の札を捨てざるを得なくなる可能性がある。
相手の手を「殺す」意味からもこの一手で問題あるまい。
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運良く引き札で を取ることができた。
も取ることができるがどうするべきか。
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名 人 の 一 手
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この場合では、手札の で場札の を取り、 で をキープするべきであろう。
を取ることによるメリット・デメリットと比較しても、
をキープすることの方が得点期待値が高いと思われるからだ。
(この段階では非常に多くの変化が考えられるので、どちらを取る方が得点期待値が高いか、は明確な計算はできないが、失点の増加分としてはせいぜい光倍ヅケが加わるくらいであり、得点の増加分としては、猪鹿蝶をほぼ確定できることがある。
2/3は が山にあることを考慮しても、確実にキープしておくべきであろう) |
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前順、 がはりついてしまった。
ここでは当然 を取るべきであろう。 |
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よくあることとはいえ、前順再度はりついてしまった。
ただ、 のはりつきは自分で取れるし(相手からカス2枚もらえる)、前順の相手の取り札からみて、相手は を持っていないと思われる。
さらに、もう一度はりつけば「3回はりつき」で自分の勝ちなので、中盤以降の勝負どころではりつきによって逆転されることはないので、それほど悲観することはない。
ここは を出すことで問題あるまい。 |
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以外ないであろう。
さて、ここではりつきを取って相手からカスを2枚もらい、
さらに を引いてカスを3枚追加、
続けて を引いてきて を追加した。
猪鹿蝶5点、カス3点(12枚)であるが、今なら相手のカスが少ないので
カス倍になる。はりつきもあるし、どうすべきか? |
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最高で5コイできる状態で、わずか16点で終わらせることはあるまい。
当然コイコイした。
ここで、相手が のはりつきをつくってしまった。
場に取れる札がないが、何を出すべきか。 |
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名 人 の 一 手
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当然 である。
相手がはりつきを両方取ると、最高でカスを3枚渡すことになり、
4点以上加算しなければ自分がコイコイ(orストップ)することができない。
自分が で を取れば、草短がそろうので、3点が加算される。
この場合、草短がなければ
当然もっとも重要性の低い の組合せを見切るべきであろう。
自分にとってもそうだが「相手にとっても」もっとも重要性が低いからである。
の組合せは、相手にカスを1枚渡す可能性があるためである。
これ以外の札を選択した場合は、セオリー6「中盤の札の出し方」を再度よく読み返してほしい。
この試合はこれ以降は特に迷う場面もなく進行していったので、ここまでにしておきたい。
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