オープンの意義


オープンについては、現時点ではまだ解明できていないことが多い。
コイコイするべきかストップするべきか、などは、変化が非常に多くある時には、単純な確率論では期待値を割り出せないからである。
ただ、一般論としてこのように打てば平均得点を少しでも上げることができる、という事項は存在する。

まず、オープンの意義であるが、当然「あがり点が倍になる」ことであろう。これを踏まえて、以下基本的な打ち方を述べていきたい。


「自分がオープン」している時、次に3コイ以上でなければ
コイコイは慎重にすること


セオリー3「ストップすべき時」でも述べたが、自 分がオープンしている時には、3コイ以上が見込まれたり、タネ倍・光倍などで倍ヅケができそうな時以外は、通常のケース以上に「確実にコイコイできるとき 以外にはストップ」した方がいい。(逆に倍ヅケができそうなときには、2/3程度の成功確率であればコイコイするべき)
特に顕著なのが、今ストップすればオープンでカス倍がつくような時である。
練習問題・上級者レベル5などで詳しく解説しているので、そちらを参照されたい。



考 察 1


ここでも、興味がある人以外は、上のセオリーを丸暗記でかまわないので、読み飛ばしても差し支えない。
次のような状況を考えてみる。

〔自分〕先手番で現在1コイが成功したところ。次にコイコイすれば2コイ目である。
得点は10点×オープン2倍=20点。場に取れる札はない。
手札  残り1枚(つまり物理的に最高で2コイしかできない)。

〔場〕残りの「山の札」は3枚。場札に自分が取れる札はない。

〔相手〕手札   残り2枚

このような時、大吉や総取りなどで相手が逆転するような場合、コイコイした場合に
成功すれば仮に得点が4点増えて(素点2点追加×オープン2倍)、失敗すれば相手のあがり点の倍払いで14点支払うとすると
成功すれば(+4)
失敗すれば(-34)
9割以上成功して、得点の収支がトントン、先手番を失うデメリットも考えると、100%コイコイが成功する状況でなければ(相手の大吉も考えると2点以上追加できる札を確実に取れるとき以外は)ストップするべきである。


「相手がオープン」している時、次に自分が4コイ以上であれば
コイコイするべき


セオリー1、セオリー7、セオリー9を再度読み返してほしいが、これは相手がオープンしていない場合を想定している(自分がオープンの場合は、次に3コイなら得点的には次に4コイとほぼ同じ(=4倍)になるので、当然コイコイすべき)。
相手がオープンしている場合には、これらのセオリーは「次に自分が4コイ以上ならコイコイするべき」となる。
(厳密には個々のケースにより異なるが、一般的にはこの基準で判断することでかまわないであろう)


考 察 2


セオリー1の考察を例にすると、次に3コイの場合だと
成功すれば得点は(+16点)
失敗すれば得点は(-50点)
成功の確率は75%程度

得点期待値で見ると、わずかにマイナスである。
相手のあがり点、自分の追加点によっては多少のプラスになることもあるであろうが、負けて先手番を相手に譲ることも考えれば、ここでコイコイするメリットはさほどない。

これが、3コイが成功して次に4コイの場合だと
成功すれば得点は(+28点)
失敗すれば得点は(-66点)
成功の確率は75%程度

得点期待値は4〜5点ある。充分な試合数を消化すれば、このまま3コイでストップするよりも、4コイをした方が、1試合あたり4〜5点も多く獲得できる計算になる。
5コイ以上である場合には、さらに得点期待値が高まるのはいうまでもない(その時点で得点が高ければ高いほどコイコイすべき)。


オープンする場合、最悪その札を取るまで3順かかる


たとえば、手札に  とあったとき、場に  があって、関連札ではほかに手札に  があるような時、  がまだ取られていないような時であっても、オープンして  を出すべきである。(草短の重要性は考慮しないこととする)
なぜなら、相手が残りの  をもっている場合などでは、自分が  を取るまでに、最短でもここから3順かかってしまうからである。
あまり意味のない  のペアを取るよりも、少しでも早く  を手に入れることを考えた方がいい。

もちろん、逆に手札に  とあるような時には、一般的にはさほど重要性のある札ではないので、「相手が残りの  を手札に持っている確率は(先手番・後手番でかわってくるが)およそ1/3であるので、爆弾オープンを狙ってほかに取ることができる札を出していってもいいだろう。

同じようなケースとしては、手札に2組のオープンする札があって、まず1組目を爆弾オープンで出したときを考えてみる。
たとえば手札に
    
とあって、場に取れる札がないときには、爆弾を使って「手札から何も出さない」よりも、すぐさま2回目のオープンをして  を出すべきである。その「手札から何も出さない」2順にたまたま残りの  が場に出てくる確率など非常に少なく、相手がもっていたり、山の奥深くに眠っている可能性のほうがはるかに高いからである。
そうなると、  の種類を自分が1枚も取ることができないこともあるし
先ほどの「他に場に取れる札がある」場合と違い、最高で4順の「自分が札を出す行為」がまったくのムダになってしまうことになるからだ。


負けている時にはオープンしない


よく、相手がコイコイを続けているときに、取り札にほとんど札がない状態でいきなり「オープン」をする人を見て驚かされることがある。
そもそも、オープンは「あがり点が倍になる」ために、あえて手札を相手にさらすのであり(爆弾の場合は相手からカスを1枚もらえるが)
相手がコイコイを続けているようなときには、むしろ被害を最小限におさえることを考えるべきで、決してオープンしてはならない。
万が一逆転すれば「もうけもの」くらいに考えるべきで
「オープンしなかったので本来獲得できた得点を失ってしまった」と嘆くことはまったくない。


自分がコイコイを続けている時には
爆弾オープンをしないこと


爆弾オープンのメリットは、すでに述べたように「相手からカスを1枚もらう」ことである。
しかし、自分がコイコイを続けている場合などでは、爆弾オープンをすることによって、コイコイの回数を減らすことも考えられる。
たとえば、手札に    とある時に、残りの  が場に出ないうちにいったんオープンにしておいて、それから他の札を取ってコイコイを続けるべきである。カスを1枚多くもらえるメリットと、コイコイの回数が減って得点が半分になるデメリットを比較するまでもないであろう。
詳しくは「練習問題・名人レベル2」などを参照されたい。