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結論:三人麻雀の本質。少なくとも一読すべし!
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東風荘三人麻雀では、トップクラスの成績を残している人の中でも、打ち方が極端に異なっている場合がある。そのいい例が「攻撃型」「守備型」といわれている違いであろう。
ここで、冒頭の碁石のゲームを思い出して欲しい。
「袋に入った碁石をそれぞれ1枚づつ同時に、合計で10枚引く時に、
(自分の袋)白7枚、黒3枚
(相手の袋)白8枚、黒2枚
の時に、「先に黒を2枚引いた方が勝ち」の時には、長く続けていくと自分の方が相手より成績がよくなるだろう。」
東風荘三人麻雀も、プレイヤーの数が増えたり(2人→3人)、牌の種類が増えたり(白・黒の2種類→27種類)、局数が増えたり(単純な1回勝負の連続→南3
までのトータルの得点で順位が決まる)、手役の種類や大きさの差etc.で複雑にはなっているが、基本的な原理は同じである。
(通常の四人麻雀は三人麻雀より、さらに複雑になるのは想像がつくであろう)
つまり、「リーチするべきかどうか」「勝負かオリか」「鳴くべきかどうか」「ロンするべきかどうか(別の人からの直撃狙いかツモ狙い等)」等々について、どちらを選択すればより成績が良くなるのかを比較することだ。
「自分と相手に黒の碁石が何枚あるかを知ること」といってもいい。
単純な例では、手役やドラに関係なければ、カンチャンよりも両面待ちの方が一般的に有利であろうし、序盤で5メンチャンの手(ダマで2,600点)をテンパれば、リーチで5,200点以上を狙うべきであろう。
ここまではっきりした例でなければ、データを使ってどちらが有利かを探ればいいし、実際に打たなければ分からないようであれば、それぞれ数百試合打ち分けてみて、成績が明らかに優れている方の打ち方を以降採用すればいいだろう。
また、たとえば東3で親番26,000点で上家27,000点、下家25,000点という状況ならば、「前の局でハネマンをあがった状況」であろうとも、
逆に「ハネマンを振った状況」であろうとも、その状況での最適な一打は同じはずである。つまり、「流れに関係なく、あらゆる状況において、最適な一打は理
屈の上では存在する」はずであるし、とりわけ「勝負かオリか」というきわめて重大な判断では、どちらかがよりすぐれた判断であることが多いだろう。
(もちろん、仮説ですでに述べたように、「均衡点」においては勝負してもオリてもほとんど結果は同じであろう。ただし、今までそこまで考えている人が何人いたかは疑問である。)
つまり、本来攻撃型や守備型といった分類はなく、「その状況で勝負した方が有利なら必ず勝負」「逆ならベタオリ」するべきであろう。その際、トップクラスの成績を残しているプレイヤー同士であれば、データ(特にあがり率や振込み率)が極端に異なることはないはずであろう。
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ここで、東風荘三人麻雀と通常の四人麻雀との違いについて述べてみたい。
以前からよく、「三人麻雀は運」「配牌が勝負」云々といったことをいう人が多かった。
ただ、よく考えてみれば分かると思うが、以下の理由から三人麻雀は四人麻雀よりも実力が出やすいことになる。
・プレイヤーの数が少ない(3人と4人)
たとえば4人麻雀と10人麻雀があったとすると、10人麻雀はさらにさらに「他家の動向によるまぎれ」がおこったり運の要素が高くなってしまうであろう。最終的に、プレイヤーの数が少ないほど、運の要素が減り実力が出やすくなる。
・あがりの平均得点が高いため、攻撃力・守備力(とりわけ守備力)の差が成績に直結しやすい
牌の種類が少ないために、染め手やヤクマンetc.など高い手が出やすい、同じく一発や裏ドラが乗りやすいために手が高くなりやすい、その上赤ドラが2
枚も入っている、等々。ボクシングでいうと、足を止めて打ち合うようなものなので、攻撃力・守備力双方が四人麻雀以上に成績に直結しやすい。
以上から、たとえば第一東風荘なら1,000試合打たなければ、データが信頼できない(たまたまツイていることなどの理由で)ことであっても、三人麻雀ではより短期間での成績のデータでも信頼することができることになる。
もちろん、すでに述べた「追っかけリーチに関するクソ待ちのデータ」などのように、非常にレアな場合は別。だが、特に平均順位などのような成績は、たとえば打ち方を極端に変えれば、かなりはっきりとその差が結果に出てくることが多い。
そして、四人麻雀は明らかに三人麻雀以上に複雑で、最適な戦略を見つけるにしても難しいゲームである。
一般的なゲーム理論からしても、相当に高度で複雑なゲームだといえるだろう。そういった意味からも、とつげき東北氏などの今後の活躍に大いに期待している(※その後、氏は執筆活動や講演などで活躍されている)。
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よく「リアル対局とネット対局とではまったくちがう」という声を聞く。
もちろん、両者には、相違点も少なくないだろう。相手の牌が例えば右から何番目に出てきたから、相手の手はこうなっているだろう、などの「読み」も加味されるのは当然だ。
ただ、自分自身はリーパイを全くしないし(面倒だからであるが)、そういった実戦特有の「読み」や「流れ」というものが、「得点や順位の期待値を最大にする」打ち方と比較してどれくらい重要なものなのかは分からない。
結果が自己申告で牌譜なども(通常なら)残らない麻雀では、あまりにも「自称上級者」が多すぎるように思う。
ただ、100歩譲ってその人が「最強レベルの打ち手」だとしても、「では、ネットでセオリーを発見して、それを使えるようになれば、今と比べれば強くなるのではないですか?」と言いたい(←ここ重要)。
まぁこれに関しては言いたいことはかなりあるのだが(麻雀打ちと釣り師、ナンパ師は、経験上自分の実力を客観視できないことが多い)、先にも述べた がサイコロを振り続けていけば1の目が出る確率は1/6に収束されるように、「こうすれば勝てる」「順位がよくなる」「平均得点が高くなる」ということ
は、ネットでも実戦でも、誤差はあろうが同じである。「読み」などはそれを補完する意味で用いるべきであろう。
(たとえば手役やドラに関係なければ、568からわざわざ5を切ってカンチャンで待つ人はヘタな人である。それは分かっていながら、データに隠された数値で「こう打つべきだ」と示しても、反発するというのは理解ができないのだが。。)
ただ、こういった常識でははかれない人もいることは事実である。桜井章一氏という、20年間無敗の雀士は、次に何をつもるかまで分かる人である。個人的には、一種の超人(超能力者)だと思うし、コラムにも書いたが、自分は超常現象はありえると思っている。少なくとも自分は見たことがないから「ありえない」と断言することはない。
このように、ツモる牌が分かったり、自ら「運」をつくりだすような人もいると思うが、自分にはそういうことはできないと思う。あくまで「デジタルに考えた場合」少しでも成績をよくする打ち方を考えようとしているにすぎない。
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実戦では、期待値を考えて、勝負かオリかなどを瞬時に決めることなど難しい。あらかじめ「こういった場合にはこうする」と決めておけばラクだ。
「単純なセオリーの構築」といってもいい。
まとめると、このセオリーは以下の3つに大別されると思う。
1、誰がどう考えても、明らかに明白な事項
何度か説明したが、手役やドラに関係なければ、568から5を切ってカンチャン受けるよりも、8を切って両面で待つ方が有利であろう。
平場でドラの役ハイをポンすればマンガンテンパイなのに、面前を追求して鳴かないのは損なこと、などもそうであろう。
2、データなどから計算して、明らかになる事項
たとえば、平場でマンガン好形テンパイのときに親からリーチがかかった時、すでに述べたように長期的には勝負した方が結果がよくなる。上級者といわれる人
でもこんなときに「ほとんど常にオリる」人もいたことを考えれば、この種のセオリーは通常判断が難しいであろう。
今回紹介した「南2以降では好形であがれば順位がよくなるなら勝負」というセオリーも同様だ。
3、打ち方を変えてデータを取らなければ結果が分からない事項
2のように単純な計算では分からない場合には、たとえば「勝負」か「オリ」か、「鳴く」か「鳴かない」か、「リーチ」か「ダマ」か、その事項以外の打ち方
は変えないで、それぞれ数百試合打ち分けてみればよい。経験上、明らかに結果がはっきりしている場合には、三人麻雀の場合100試合もあれば明らかになる。
たとえば、かなり以前のことだが、役ハイを1鳴きするかどうか、では、それまでは「必ず1鳴き」していたのに、「5,200点なければ1鳴きしない」とし
た結果、明らかに得点や順位がよくなった。5,200点が3,900ならどうか、など細かい設定はあるであろうが、とにかく「役ハイは基本的には5,200点なければ1鳴きしない」(トップ目で場を回したい場合はもちろん別。ただ、手がそろっていないところからは鳴かないが)というセオリーが確立されたわけだ。
同じように、かつてオーラス流局なら連荘というルールであったのだが、その時「好形ならオーラストップで役なしをテンパればリーチ」した方が「ダマ」よりも明らかに成績がよかった。
このように打っていけば、1,000試合も打てば、それ以前よりも明らかに実力があがっている。「このように打てば成績が上がる」「逆にこう打てば成績に悪い影響を与える」ということが、判ってくるからだ。
みなさんも自分で打ってみて判断に迷うことが少なくないと思うが、そういった事項こそ、1→2→3の順で考えていき、セオリーとして明らかにしていく必要があろう。
仕事でもそうだろうが、できれば趣味でも、少しでも向上心を持ってやれば、楽しくなってくると思っている。
東風サンマはまだまだセオリーが確立されておらず、それは前述の通りトッププレイヤーでさえデータが極端に異なることからも、まだまだレベルの向上の余地はあるのではなかろうか。
今回、できすぎ君というすぐれた集計ツールを使って、東風荘三人麻雀の打ち方について基本的なことを述べた。この講座で述べたことはあくまで基本的な戦略であり、近い将来三人麻雀において、最適な戦略が飛躍的に解明されることを期待している。
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