名刺にこだわるな!


何のことだかわかるまい(笑)。

以前の会社で、役員から社員に対して「利益がものすごいトヨタでさえ、徹底的なコストダウンを図っている。例えば、名刺を作るにしても、1円2円ではな く、「銭」の単位で価格交渉している」として、例えば営業車・役員車のガソリンの単価を、1円2円のラインで業者と価格交渉したり、全社的なコストダウン として、B版の用紙の廃止(つまり社内文書はA3,A4などで統一し、B4、B5などは使わないようにする)をしたり、まあ細かいムダを見直すことをやっ た。それなりに経費節減の効果はあっただろうが、デメリットもあった。
たとえば用紙の件だが、単純に混乱を招いただけだし、第一B版だったものは、書式をすべて作り直さねばならず、かえって手間ばかりかかった。本社の総務に いた自分は、何十もの書類を作り変えたものだ。それでいてどれほどの経費節減になったのか、正直分からない。ガソリンなどは、営業所単位ではせいぜい月に 3000円程度の経費節減にしかならないのに、ガソリンスタンド担当者と何度も交渉を重ねる。そんなもの、会社の担当者の時給にもならない。完全な赤字 だ。

そんなものは、役員の接待ゴルフを一回減らせば、何十年分の経費が削減できる。例えば得意先の偉い人と当社の役員がゴルフをすると、運転手の時間外手当や 土産も入れれば、一回で数十万ということも当時はあった(食事・宿泊つきなど)。それが本当に営業活動において欠かせないものであれば納得もしようが、昨 今不況のためまっさきにそのような経費が使えなくなったことを考えても、一般的に「売上や利益に貢献しない経費」であろう。当時の会社の利益率が売上の 2%以下(そういう業種だった)なので、それこそ1000万円の売上が一回のゴルフで消えていくことになるのだ。

最近何冊か本を読み、実践しようとしているのだが、トヨタの強さはあらゆることに対してムダを省くことであり、別に名刺の値段を1円以下で値切ることが本質ではないことは言うまでもない。

何がいいたいのか分からなくなってきたが(汗)、三人麻雀でも主に牌効率を問う目的で「何切る」問題がよくある。ただ、@まずその問題のような状況になるこ と自体がほとんどない場合が多いAそして、AとBどちらを選択しても、本当に迷うようなケースなら、ほとんど差がない。
つまり、めったにおこらない状況で、しかもほとんど差がない選択について、一生懸命考えているのに等しいのではないだろうか。そうであれば、成績にはほとんど影響を与えないだろう。

名刺代を節約することはもちろん大事だが、それ以前に社内の金食い虫を探し出すことの方が先決であろう。しょっちゅう起こる事項で、成績により大きな影響を与える選択について考えるべき、ということだ。