成績について


成績については以前にもコラムに書いたが、先日「そんなR(2300以上)を残すのはムリだ」というようなことを言われたので、ちょっと検証してみたい。

東風荘を打ち込んでいた時期に、データを使わなかった時には、せいぜいR2100台前半の成績しか残せなかった。
具体的には技術的に致命的な欠陥があったからだ。
当時は守備的な打ち方をしており、今なら明らかに攻めるべき局面だと分かる時にでもオリていた。また、字牌は基本的には1鳴きしたり、愚形テンパイをした なら好形に組み直すこともせず、かといってリーチもかけないでダマにしていた。とりあえずテンパイを維持する、ということだ。
それ以外にもあるが、当時このような打ち方をしていた驚異的な成績のプレイヤーがいたため、彼の打ち方を参考にしていたのだ。

結果、R2100のIDを4つ所持することができた。だが、どうしてもそれ以上(R2150超)の成績を残すことができなかった。ただ、このような打ち方でも、この程度の成績は充分に残すことができていた。

データを使い出してから、第三東風荘での上級プレイヤーにも協力してもらい、彼らのデータを集計してみたが、そのデータの内容が極端に異なっていることに 愕然とした。そこで、とりわけ攻撃型・守備型といわれる打ち方はどちらも最善のものではなく、「攻めるべき局面なら攻め、オリるべき局面なら確実にオリ る」という当たり前の結論にたどりついた。

当時は講座にあるようなはっきりとした基準は示せなかったが、大まかな形で「この時には攻めるべきだな」「こういう時にはオリるべきだな」ということを模 索していた。また、「字牌の1鳴き」や「オーラスで役なしをテンパればリーチすべきかどうか(トップの時)」などで実際に打ち方を変えて一定以上の試合数 打ち分けてみた。

その結果、本IDがR2188、その他がR2105→R2150、R2100→R2155となった。コラムにも書いたが、この時私生活がテンパっており、東風荘などやっている場合ではなかったのだが、どこまで成績が伸びるのかを知りたかったのだ。
(当時あちこちのサイトで成績を登録していたので、ご記憶の方もおられるかもしれない)

つまり、あくまで「一定時点におけるR」ではあるが、この時点で本IDで打ち続けたとするとR2288、実際にはRが上がれば上がるほど伸びが逓減するた めにそこまではいかないだろうが、確実にR2250は超えているはずだ(この時点までの牌譜やデータは現在残っていない)。

このころ、すでにコラムで述べたように、仕事や論文の期日が間に合わなくなり(社会人としては最低の行為である・・)、これ以上打つことができなくなった。それを機に、東風を引退することになった。

その後、今回講座に載せているように、2年半のブランクを経て、120試合で平均順位1.75を切る成績を残している(55-42-24)。仮に同じID で打ち続けたとした場合、どう考えてもR2300は超えているだろう。むしろR2350さえ超えている可能性もあろう(相手平均R1940)。

Rの求め方の計算式が分からないので憶測の域を出ないが、はっきり言って従来の打ち方とは比較にならない優れた打ち方だ。
(もちろん、打ち方と同じくらい、注意深く打って単純なミスを防ぐ、ということも重要だ。自分の場合、長いこと税理士試験の勉強を続けているおかげか、対 戦ゲームにおいても単純なミスをかなり減らすことができるようになっている。本試験で1つ単純ミスをして落ちると、また数百時間同じ勉強を繰り返さなけれ ばならない。こればかりは、過去に何度も単純ミスで苦い思いをし続けているおかげかもしれない。ただ、特に試験においてはそうだが、「ミスしないのも実 力」、ケアレスミスを防ぐ工夫を日頃からしているかどうかは、明らかに受験テクニックのひとつであろう。これは対戦ゲームにおいても同様だと思ってい る。)

もう一つは、平均順位である。長期で仮に平均順位1.85としても(2年半前からこのくらいの成績は充分可能だということを主張してきた。今ならもう少し いい成績を残す可能性が高い)、平均Rは2250前後と聞いたことがある。どなたか、Rの求め方を知っている方がおられたら、BBSやメールでご一報くだ されば幸いだ。
いずれにせよ、今は記録が残っていない当時の最新の200試合が平均順位およそ1.85、加えて講座に載せている120試合がおよそ1.75。実力が成績 に反映されやすい東風サンマであっても、試合数が充分ではないが、長期で1.85という成績はけっして不可能ではないと推測している。

ただし、このサンマの講座も、正直何人のプレイヤーに理解してもらえるか不安である。なぜなら、「上級者の自分でもこの程度の成績しか残せないので、こんな驚異的な成績を長期で残すのはムリだ」と考える人が少なくないからだ。
(だからこそ、花札の講座を参照するのを推奨しているのであるが)

たとえば、次のような例えを出してみる。

(1)x+3=8
(2)x+7y=21 6x-8y=26
(3)x-7y=8 3x+9y=28

方程式の解き方を知らなければ、たとえば(1)なら適当に数字を当てはめてみれば x=5 だと分かるかもしれない。
しかし、(2)になると、xとyにそれぞれ適当な整数を代入してみても、かなり時間がかかったり、解けない場合もあるだろう。
(3)に至っては、解が分数なので、当てずっぽうではまず正解できないだろう。
これが2次方程式以上になると、きちんとした解き方を知らなければ、正解するのはほとんど不可能になってくる。

データとは、言ってみれば正しい解き方に例えられるかもしれない。「この状況で勝負かオリか」「リーチすべきかどうか」などは、感覚やバランスなどでは正 解できるわけがない。長期で考えると、データを分析してはじめて、この状況でどのように行動すべきかが分かってくる。
また、コラムでもすでに書いたように、データとしてはっきりと結論が出ていない打ち方については述べていない。具体的には必要なデータがほとんどないなど のためだが、それでも一定の基準で最適な一打というものがあるはずである。それらについては、とりあえず平均値を取るなどで自分なりの基準をつくり、打っ ている。つまり、紹介している打ち方よりも優れているであろう打ち方を、実際には行っている可能性が高い。

繰り返すが、花札を紹介したのは、「ほとんどすべて最適な一打が自動的に決まる」ためであり、少なくともそれをマスターしてからサンマを考えてみれば、スキルアップに役立つと思われるからだ。
また、同じようなゲームでは、「フリーセル」というトランプを使ったカードゲームがある。気分転換に10分ほどでできるもので(まれに難しいものもある)自分はそれを200連勝している。画像を保存しているので、今度それをUPしてみたい。

これらはサンマとは別のゲームではあるものの、攻略の基本的な考えは同じである。「AとBとC、いずれかを選択するときに、その際のメリット・デメリットを比較して、もっとも有利なものに決定する」ということだ。
これらをプレイすることで、戦略的思考方法をぜひ発展させて欲しい。