ぼったくり!








さて、今回もまた強く思ったのだが、海外では「日本人であること」は、正直デメリットばかりだ。オレは現地のレストランやみやげ物店では「中国人」で通そうと努力していた。
本当は韓国人のほうが「ケチ(いい意味で)」が多いそうなのだが、オレは韓国語は話せない。


まず、まぁ外国人一般に対してそうらしいのだが、日本人に対しては特にぼったくりが多い。レストランでも、会計をチェックしないので、一流店でも会計のごまかし(請求過多)が多数ガイドブックなどで紹介されている。
オレはどんなに安いレストランに入っても(屋台でも事前に値段は聞く)レシートをもらって値段をチェックしていたし、幸い安く請求されたことはあっても(向こうの計算ミス)その逆はなかった。


それでも、いくつか「ぼられた」と思うことがあった。


1、到着後、空港からホテルまでのタクシー代
メーターで行く方が安かったのだが、事前交渉でUS4ドルにした。道分からないし、遠回りされたら、かえってメーターの方が高くなるかも知れないし。まぁそれでもはじめに5ドルと言ってきたのを負けさせただけよしとするか。
(ちなみに、後で聞いたらメーターでも4ドルはかかったそうだ。汗 ガイドブックではもっと安いとか書いてあったのだが・・・。)


2、マッサージ店でのチップ
腹痛で苦しんでいたときに、少しでもよくなるかな、と思い、隣接ホテルのマッサージ店に潜入。
店に払う料金(4ドル程度)に対して、10ドルのチップを要求。中国人のふりして2ドルだけを支払ったが、外国人は基本的に最低でも10ドル程度払わされ るらしい。まぁガイドブックには1〜2ドルでも充分とあるし、マッサージのチップは現地の人でも人によって金額はまちまちだった(数人に聞いた)。


3、ぼったくりなし「フーさん」
ホテルの前で客引きをしていた、フーさんというカタコトの日本語を話すおっさんがいた。彼はオレに、日本人の客のコメントが書いてあるノートを見せた。そこには
「貴重な体験ありがとう。(中略)本当に安かった。フーさんはぼったくりなしです」
みたいなコメントがノート数冊分もあった。
とりあえず、バイクタクシーの相場である「1時間2ドル」で話をつけ、市内を適当に回ってもらった。


話をするときに、アル中みたいに手がブルブル震えていたのが多少気になったが。


んで途中で、メコン川の夕日がきれいだとか話を振ってきた。オレはすでにバスツアーで7ドルで参加していたが、まぁおもしろいおっさんだったんで、30ド ル払ってもう一度行ってみることにした。その際、「ボートの料金も含めて30ドルか?」と当然確認した。あとで旅行会社に聞いたら、まぁ車で往復6時間ほ どかかるので、車のチャーター代だけで往復30ドルはかかるらしい。
オレも「異様に安いので、もしかしたら向こうで船の代金を突然請求されるかもしれないな」と思って何度も確認したが、おっさんは金はこれ以上要らないとい う。(車はフーさんとは別の運転手がついて、3人で移動。これ以外に船頭もいるので、人件費だけ考えてもペイできるのか不安になるのは当然だろう)


行きはカタコトの日本語で話すフーさんと話をして、けっこう盛り上がった。だが、着いてしばらくすると、案の定船は別途交渉してくれ、と言ってきた。念の ため聞くと、船頭はなかなか値段を言わずに、このクルーズがどれだけすばらしいかを力説するので、英語で「はやく値段を言ってくれ!」と迫った。
今までの日本人の対応とは違って見えたのだろうか、それでも「50ドル」とふっかけてきた。


改めてオレがフーさんに「ノートを見せてくれ」と言い、メコン川クルーズに参加した人の記述を読むと、
「・・・こんないい経験ができて、ひとり
たった110ドル(※注 船が80ドル)本当に安い。フーさんはぼったくりなしです
一応ガイドブックを見ると、まぁ相場はまちまちだろうが、ボートは1時間2ドルくらい〜あるらしい。あんたら、2人で参加して、合計220ドルも支払って、相場の何倍だと思ってんの??


ほかには、ピンサロみたいなところに行って
「・・・これだけ回って、
コミコミでたったの300ドル!本当に安い!フーさんはぼったくりなしです
日本でさえ、一日観光して風俗(ピンサロ)逝って3万5千円なら、特別に安い料金ではないだろう。つーか、手で処理してもらうのに(ノートにそう記載)単純計算で差引き190ドルも払ってるよ、オイ。


君たち、本当におめでたいよ。


まぁオレはその日、現地で知り合った人と夕食に行く約束があったので、どのみちホタル(夜見るときれいらしい)を見る時間までは居れない。オレは船頭に 「欧米人に同じことしたら、彼らは金払うと思うか?とりあえず約束を守ってくれ」と、30ドルのまま船を出させようと交渉を続けた。
まぁ船頭もフーさんとグルなのは間違いないが、元凶はフーさんなので、小一時間交渉したが、ラチがあかなかった。第一、今さら気分よく観光できるはずもない。
結局、船頭が「船のクルーズ代金として15ドル、これ以上はまけられない」ところまで来たが、すでに一度経験しているし、まぁ仮に1時間4ドルとしても4 時間ほど乗れるわけだし、取り立てて安いわけではあるまい。実際はフーさんと山分けするので、船頭にすれば半額しかもらえないのであろうが、オレの知った ことではない。


オレは次のバスの時間を確認して、「本来なら金を払う義務はないが、片道分だけ払う。あとはバスで帰るので」として帰ろうとしたら、おっさんが血相を変えて詰め寄ってきた。


このときオレが考えていたのは、これからの日本人のために、とにかくこういったことをすれば「痛い目」に合うことを彼らに分からせることだ。っていうか、 おっさんにすれば、今までの日本人は素直に金を払って感謝の言葉まで述べたのだから、オレがなぜゴネているかが理解できていなかったと思う。


オレと同じような目に遭って、それでもノートに感謝のコトバと名刺を貼っている、100人以上の日本人の尻拭いをさせられているわけだ。いい人(フーさん はたしかに心根はいい人だと思う)であることと、仕事の契約を履行することとは、まったく別の問題だろうに。


結局、おっさんが騒ぎ出して警察を呼ぶとか言いはじめたが、オレは「問題になって捕まったら、免許取られるよ。日本の商社の人が役人知ってるから、その人 に連絡して手を回してもらうんで(これはブラフ)、警察呼びたければどうぞ」と言い、強引にその場を離れた。帰りは現地のバスで150円程度の金額だった (笑)。


まぁ、もしこの時警察に捕まったとすると、社会主義国家なんでややこしくなったかもしれないが、日本領事館に連絡して、役人に手を回してもらおうと思って いた。こんなこともあろうかと、高校・大学の同級生などの外務省キャリア数人の名前を手帳に書いておいたのだ。
大使館には他省庁からの出向者も多いと聞いていたので、実は財務省や経済産業省等のキャリア数人の名前も書いておいた。いざという時に、少しでもコネを使うことができるかも知れないからネ。
持つべきものは優秀な友達だね(ただし、ほとんどはこの数年は没交渉だが 汗。名簿見ただけというウワサも)。


そもそも警察が、怪しげなバイクタクシーのおっさんと、英語である程度の交渉ができる日本からの観光客のどちらの言い分を信用するかといえば、冷静に考え ればオレの方だろう。その際、ノートに記された法外なガイド料が、結果的に彼らの首をしめることも考えていた。万が一捕まったら、新聞沙汰にまでなるかも 知れないオレの方が、リスクは高かったのだろうが・・・。(ベトナムの警察が民事不介入かどうかなどは、現時点でもオレは知らない。まぁ政治体制を批判し ただけで余裕で逮捕されることもある国なので)


「金額に関わらず、自分が納得しないものには金を払わない」、これは鉄則だと思う。
まぁしかし、個人的には色々と勉強になったぼったくり騒動だった。

(エピソードはまだまだあるが、現時点で未完!エヴリバディの熱い応援メッセージがあれば、奮起して執筆したいと考えている。)